コラム

妊婦さんこそ歯科検診を!

皆さんこんにちは。
すずき歯科医院です。

妊娠中の女性には、いろいろな制限があります。
そのため、歯科医院にも通院できないと思っていらっしゃる方も多いようです。
ですが、時期を選べば妊娠中でも通院は可能ですし、むしろ受診していただきたい理由があります。

今回は、妊娠中の歯科医院への通院についてお話しします。

いつごろを目安に行けばいいの?

妊娠初期(~15週)は母子ともに大切な時期で、つわりがある方もいらっしゃいますので、一般的には控えて頂いた方がいいでしょう。
また、妊娠後期(28週~)はお腹が大きって苦しくなったり気分が悪くなったりする恐れもありますので、やはり歯科医院の受診は難しくなります。

ですので、安定期に入ったら歯科医院の受診ができると考えておいてください。
母体に負担がかからない程度であれば、治療も可能です。
お口に問題がなくても、この時期に検診とクリーニングを行っておくと、妊婦さん特有のトラブルを回避することにもつながります。

妊婦さんによくあるお口のトラブル

歯周病とは、細菌感染によって炎症が起こることにより、歯ぐきや歯を支える歯槽骨などが破壊されてしまう病気です。
とくに妊婦さんに起こりやすい歯周病を「妊娠性歯肉炎」といいます。

妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわり、食生活の変化などにより、妊娠性歯肉炎のリスクが高まるのです。

妊娠性歯肉炎のほかにも、妊娠中は「妊娠性エプーリス」と呼ばれる良性の腫瘍が歯ぐきにできやすくなります。
妊娠性エプーリスは放っておいても出産後に自然になくなっていることが多いのですが、悪化すると歯ぐきや歯槽骨の切除が必要になることもあります。

お腹の赤ちゃんへの影響

妊娠中に歯周病になってしまうと、影響を及ぼすのは母体だけではありません。
早産や低体重児出産のように、胎児や出産に悪影響を与える可能性があります。

通常、出産が近くなると、「プロスタグランジン」という物質が子宮で分泌されることによって分娩が始まりあす。
しかし、歯周病により炎症が広がると、それを抑えようとしてプロスタグランジンが作られてしまうために早産が引き起こされてしまうのです。

また、ママが歯周病である場合、通常の出産よりも低体重児の割合が多いという調査結果もあります。
お腹の赤ちゃんが正常な発育のためにも、歯周病にならないようにじゅうぶん気をつける必要があります。

女医による安心の妊婦歯科検診で、トラブルを予防しましょう

妊娠前からお口のケアを万全にしておくことも大切ですが、妊娠中は先に述べたようにお口にトラブルが起こりやすくなります。
これを防ぐためにも、安定期に可能であれば検診を受けておくことをおすすめします。

当院は女性院長が妊婦歯科検診を担当いたしますので、安心してお越しください。

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