コラム

1歳6か月児歯科健康診査と3歳児歯科健康診査について

皆さんこんにちは。

すずき歯科医院です。

まだ歯が生えそろっていない小さなお子さんでも、お口の中にはさまざまなトラブルが生じ得ます。

虫歯という具体的な病気はもちろんのこと、歯茎やお口の粘膜の異常かみ合わせの異常なども認められることがあります。

そこで各自治体では、1歳6ヶ月と3歳のお子さんに対して、歯科健康診査を実施しています。

ここではそんな1歳6か月児歯科健康診査、3歳児歯科健康診査について詳しく解説します。

 

1歳6か月児歯科健康診査ってなに?

1歳6か月児歯科健康診査とは、その名の通り1歳半のお子さんが受ける歯の健診です。

地方自治体が実施している健康診査ですので、無料で受けることができます

※300円負担でフッ素塗布も可能です。

健診の内容は、まず虫歯があるかどうか、から始まります。

虫歯が一切なく、お口の中も清潔な場合は「O1」と判定されます。

虫歯がなくても、お口の中が不潔である場合は「O2」と判定されます。

そうして、お口の中の衛生状態を5段階で評価します。

その他、歯ぐきやかみ合わせの異常、卒乳が完了しているかなどを確認し、それらの結果を踏まえて、「問題なし」、「要指導」、「要観察」、「要治療」の4段階の評価が下されます。

ちなみに、1歳半は「予防」が中心の健診です。

 

3歳児歯科健康診査ではなにをするの?

3歳児歯科健康診査は、3歳のお子さんが受ける歯の健診です。

診査内容は、基本的に1歳6か月児歯科健康診査と同じです。

ただ、調べる内容が少し細かくなります。

例えば、お口の中の粘膜に関しては、舌と口腔粘膜とをつないでいる舌小帯に異常がないか、かみ合わせや口腔習癖に関しては、指しゃぶりがあるかどうか、といった感じで、これから歯の発育が進んでいく中で障害となる異常がないかを調べます。

虫歯の診査内容も1歳半健診と同じように5段階で評価するのですが、内容が少し細かくなっています。

また、予防が中心の1歳半健診と比較すると、3歳児健診は「治療勧告」が中心といえます。

つまり、治療が必要な場合は、積極的に歯科を受診するよう勧められます。

 

まとめ

このように、1歳6か月児歯科健康診査と3歳児歯科健康診査は、非常に似た内容の歯科健診となっておりますが、それぞれ「予防」と「治療勧告」という違いが見られます。

いずれもそれぞれの年代で重要なものですので、対象となるお子さんがいらっしゃる場合は、積極的に健診を受けるようにしましょう。

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